会長挨拶【会長 松本 毅】

4 日・5 日に米子で地区大会が開催され、参加された皆様、大変お疲れさまでした。
私は会長として出席し、これまでにないほど記憶に残る大会となりました。参加された皆様も、それぞれに多くの学びや刺激を得られたことと思います。次年度は岡山・倉敷での開催です。次期会長が楽しい企画を準備されておりますので、多くのメンバーで参加し、共に楽しみましょう。
さて、本日 10 月 10 日は 1964 年の東京オリンピック開会式の日です。
アジア初の開催であり、日本にとって大変意義深いものでした。この日が選ばれた理由には「晴れの特異日」であることが関係しており、秋晴れのもとで開会式が行われました。かつては「体育の日」でしたが、現在は「スポーツの日」として 10 月第 2 月曜日に移動。毎年日付が変わるようになりましたが、こうして過去を振り返る機会を持つことも大切だと感じております。
代読:山根浩之会員

10/4 に開催されたセミナーで松本パストガバナーは、ロータリーの理念と活動を紹介。
ライオンズクラブが「We Serve」に象徴される個人奉仕を重んじるのに対し、ロータリーは他団体と協働し社会をより良くする「連携型」の奉仕組織であると説明しました。特にポリオ根絶活動では WHO やユニセフと連携し、現在は2か国を残すのみと報告。活動は平和・教育・衛生・母子保健など幅広く、地域課題に応じた自由な発想が魅力であり、多世代が交流し、楽しく学びながら奉仕を続ける姿勢の重要性を語りました。
続いて尾身茂氏(結核予防会理事長)は「ポリオを知り、行動をしよう」と題して講演。次のパンデミックは呼吸器感染症の可能性が高いと指摘し、人の移動や環境破壊が感染拡大を招くと警鐘を鳴らしました。ポリオ根絶には定期接種・特別接種・AFP サーベイランスの三本柱が不可欠であり、「ゼロ」を証明する厳密な監視体制が求められると説明。資金難をロータリーの迅速な1.5 億円拠出が打開した事例を紹介し、「最後の一歩を諦めない」精神の大切さを強調して締めくくりました。
青木会員

地区大会の本会議についてご報告します。
私も入会して 4 年目、地区大会への参加は今回で 3 回目になります。初めの頃は「こういうものなんだな」と思いながら参加していましたが、年々慣れてきて、話すことも少なくなってきましたので、今日は簡単にお話しします。当日は朝 10 時からコンベンションセンターで開会し、開会宣言、全クラブの紹介、そして物故者への黙祷がありました。今年はお亡くなりになった方が多く、その中に 47 歳の方がいらっしゃいました。益田西ロータリークラブの河野さんという社会保険労務士の方で、地区大会などでよくお会いしていた方です。春頃体調を崩されたと聞き 4 月に急逝されました。黙祷の際にそのことを思い出し胸が熱くなりました。
続いて、鳥取県の平井知事の祝辞があり、来賓全員の名前を覚えておられて、話し方も非常に上手で印象に残りました。そのお話を聞けただけでも参加してよかったと思いました。最後に、国際ロータリー直前理事の佐藤芳郎さんから、日本の会員減少と公共イメージ向上、会員増強の重要性について講演がありました。
上田会員

竹田恒泰氏による講演は「和」という言葉を軸に、日本人の協調性と自律性のバランスについて語られました。日本の文化や歴史をとても前向きに捉え、“日本人の誇り”を感じさせるものでした。主張の中心は、「人として正しいことを行い、他の人のために尽くすこと。その心は幼いころの教育で育まれる」という点です。印象に残った点は、教育勅語を人としての生き方と重ねて説明され、日本の地理や自然環境が“争いの少ない社会”を形づくったという考え、中国との朝貢関係の良し悪しの整理、そして遣隋使のように他国から学び成長してきた姿勢など。史実的には議論の余地もありますが、とても興味深い視点でした。
終盤では「幸福とは何か」というテーマにも触れられました。自分の利益を追うよりも“世のため人のため”に行動することが本当の満足につながると話され、自分の葬儀を思い描いて「どんな言葉をかけてもらいたいか」を考えながら生きることを勧められました。ロータリーの奉仕の理念にも通じる話で、心が洗われるような時間でした。最後に、表彰の場面で原田会員が「クラブビルダー賞」の推薦者が 72名、在籍者が 50 名と紹介され、会場がどっと沸いたのが印象的でした。
